被災地に届け!【簡易トイレの開発】

こんにちは。豊栄産業東京支社 総合企画部の越川です。
主に段ボール製什器やディスプレイの設計と、サンプルの試作を担当しています。
 
通勤途中に見かける街路樹が色付いてきました。
イチョウの葉っぱの黄色が、秋の青空に良く映えます。
旬を迎えた銀杏も、味わっておきたい秋の味覚ですね。
 
2020年は新型コロナウイルスの感染拡大が大きなニュースとなり、
私たちの生活にも大きな影響がありました。
近年では地震や台風といった自然災害の経験から、防災用品や備蓄が減災のキーワードとなり、
備えに対する意識も高まっています。
 
豊栄産業でも、段ボール素材を活かした防災用品を増やしていきたいと考え、
アイデアを詰め込んだ各アイテムの開発に取り組んでいます。
その中から、今回は簡易トイレについて、開発途中のお話を致します。

避難所のトイレ事情

自然災害に見舞われた被災地の様子は、度々テレビのニュースで目にしますが、
印象に残るのは、パーティションで区切られた体育館の映像。
避難された人たちがどのような生活を送られているのか、細かいところまでは知る事ができません。
 
更にネットのニュースで調べてみると、避難所でのトイレ事情が見えてきました。
避難所で生活する方々に対して、充分な数のトイレの確保が困難であったり、
共同で使用するために、衛生面の問題もあるようです。
災害直後の避難所では、ライフラインが復旧するまでの数日間が、一番大変な時期かも知れません。

新しい取り組みも

自治体によっては、マンホールを緊急時のトイレとして活用する取り組みが始まっているようです。
また、身近なところでは、長時間のドライブやアウトドア、キャンプ向けに収納に困らない
ポリ製の簡易トイレも製品化されていますね。
豊栄産業でも、緊急時に使用できる設置型の段ボール製トイレは必要なアイテムという思いから、
開発を進める事になりました。

簡易トイレ開発のスタート

実際に使用する場面を想像してみると、簡易トイレに必要な条件が見えてきます。

① 準備段階の組立てやすさ
簡易トイレではありますが、気持ち良く使ってもらえるよう、粗末な仕上がりにはできません。
② 座った時の安定感
設置場所に制限はありますが、小さくなりすぎないよう普段使っているトイレのサイズ感を大切に。③ 共同生活や長期の使用を想定した衛生面への配慮
次の人が気持ちよく使えるよう、ポリ袋のセット方法を考える。

形にしてみました

試作の準備として、自宅や社内のトイレの採寸から始めます。
「座面の大きさはできるだけ維持したい。」
「座り心地を左右する、高さも重要。」
そう考えていくと、段ボール製にした場合、かなり大きくなりそうでした。
 
最初の試作では強度が足りず、座った時に座面が沈んでしまいました。
その後も試行錯誤を重ね、最終的にはこの仕様になりました。
 
収納BOXにポリ袋をセットし、蓋には紙製カバーを敷き座ります。
補強の部分に修正を加えて、繰り返しの使用にも耐えられる強度が出せました。
既製のポリ袋のサイズに合わせて、一回り小さくしたら完成です。
 
今回作成した簡易トイレは、非常時のためのものです。
使わなくて済むのであれば、その方が良いのです。
時々浮かんでくるそのような気持ちと、使ってもらえるトイレを作りたいという
気持ちに折り合いを付けながら、試作に取り組みました。
最後の修正をして、世の中に出せるものにしたいと思ます。
 

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