一般的なカラー印刷は
K(ブラック)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の4色で構成されています。
この4色を掛け合わせることにより全ての色彩を表現しています。
印刷機械には上記それぞれの印刷ユニットがあり、刷版をセットします。紙はそれぞれの印刷ユニットを通過、順番にインキを転写して印刷物が刷り上がっていきます。
印刷ユニットに取り付ける刷版ですが、版見当をしっかり合わせることが非常に重要です。
印刷時に刷版の位置あわせが正常に行われていないと、トンボの位置もずれて、特定の色が全体に均等にずれてしまいます。これらを見当ずれ、または版ずれと呼びます。
見当ずれについては、ずれている間隔、ピッチにもよりますが意図した色や絵柄が再現されず見苦しい仕上がりになります。デザインがブレたりぼやけて見える、色が変わって見える、またモアレ現象を助長させたり・・・。
見当ずれがおきる原因としては、印刷機の設定、版の位置ズレ、版の不良、気温や湿度の影響等様々なことが要因としてあります。
高画質の内容、インクの盛量、掛け合わせ量が増えるほど調整が難しく、見当ズレがおきやすくなるようです。私達も印刷の立ち会い時、まず最初に確認するのは版がずれていないかトンボを見て見当ずれを確認します。印刷オペレーターは様々な原因で発生した見当ズレをコントロールする技術が必要で、頭が上がりません!
各加工工程においてもそうですが、製造現場に携わるオペレーターは職人であると感じます。
ご参考になれば幸いです。