段ボール業界の「木型処理」の課題とは?|保管スペース、コスト、環境リスク…木型処理の悩みを徹底解説

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段ボール製品の製造に欠かせない「木型」。その存在は多くの製造現場で当たり前になっていますが、実は使い終えた木型の処理について、明確なルールや仕組みが整っていない企業も少なくありません。

この記事では、段ボール業界における木型廃棄の方法や、リサイクルの可能性に焦点をあて、製造担当者・総務部門の方にとっての課題をわかりやすく整理します。

木型処理の現場で起きている3つの課題

  1. 保管スペースの圧迫
    使い終わった木型は大型で重量もあり、すぐに廃棄できない場合、長期的に保管スペースを圧迫します。製造エリアの効率低下にもつながりかねません。
  2. 処理コストの不透明さ
    産業廃棄物として木型を処分するには、材質の分別や契約業者との手続きが必要です。コストが見えづらく、経理・総務部門にとっても頭の痛い問題です。
  3. リサイクルの仕組みが浸透していない
    木型にはベニヤ板や金属部品が混在しており、単純な木材廃棄と異なる扱いが必要です。そのため、リサイクル可能な素材であっても「可燃ごみ」扱いになっているケースもあります。

なぜ今、木型の見直しが必要なのか

ダン吉が何かを考えている
近年は、製造業界全体でSDGsや脱炭素への取り組みが求められており、廃棄物の管理も経営課題として注目されています。
特に段ボール業界は紙を扱う分、環境意識の高い企業も多く、木型の処理をどう行っているかが、取引先からの信頼にも関わってくる時代です。

木型廃棄方法の選択肢とその実態

木型の処理には、以下のような手段があります。
  • 産業廃棄物業者による回収処分(有料)
  • 自社で解体・分別して廃棄(手間がかかる)
  • リサイクル対応業者に依頼(業者選定が難しい)
いずれも一長一短で、「とりあえず倉庫に置いておく」状態が続いてしまう企業も。

「段ボール木型リサイクル」の可能性とは?

実は近年、木型の素材別リサイクルに対応する業者も増えてきています。
  • ベニヤ部分は木材チップとして再利用
  • 金属部分はスクラップ業者へ分別搬出
また、紙製品に強いリサイクル業者であれば、段ボール業界特有の木型構造を理解しており、効率的かつ低コストでの処分提案も可能です。

まとめ|まずは「木型処理の現状共有」から

男女様々な人が集まって打ち合わせをしている様子
木型処理は、多くの段ボール製造現場で見えにくいコストとして放置されがちですが、
  • 保管のムダ
  • コストの不透明さ
  • 環境リスク
といった課題を抱える“隠れた経営テーマ”です。
まずは社内で現状を共有し、どのような処理方法があるのか、リサイクルの可能性はないのかを見直すところから始めてみてはいかがでしょうか?

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