表面加工の基礎知識 パート1


こんにちは、
SP事業部営業の藤崎です!
今日は表面加工のニス引き・UVニス・ビニール引き基礎についてご紹介させて頂きたいと思います。

表面加工とは?

表面加工は、印刷物の表面にニスやフィルム、特殊な光沢剤でコーティングをし
見栄えや強度を上げる加工のことです。
 
表面加工の目的として「美的価値を高める」「耐久性の向上」「内容物の保護」
「高級感を高める」「独自のデザイン性を表現」「他製品との差別化」などがあります。
 
表面加工には、いくつもの種類があり、それぞれの効果・特性がありますので
紹介させて頂きます。

ニス引き

グロスニス
■概要
耐水性・耐久性・耐摩擦性をもたせる為の加工で、印刷終了時後に塗料としてインキと
ほぼ同質の合成樹脂と溶かしたワニスと使い、これを印刷機のシリンダーに取り付け印刷と同時に
ベタ刷りします。
 
光沢タイプのニスを引くと全体的に華やかなイメージとなり、マットタイプでは用紙やインクの
ツヤを抑え落ち着いたソフトなイメージに仕上がります。
 
■種類
仕上がりの質感は「光沢(グロス)」とマットがあります。
 
■注意点
・光沢ニスを使う場合、用紙にマットで吸湿性の高いものを選ぶとニスの光沢感が減少して
  しまいます。
・印刷したあとと、ニスを塗ったあとでは色が多少変化します。
・光沢ニスを使う場合、「赤」が濃く見える傾向があります。
・マットニスを使うと、絵柄が全体的に暗く仕上がってうまうので注意して下さい。
・耐久性・耐光性ともにPP加工より劣ります。

UVニス引き

■概要
紫外線(UV)の照射により瞬時に硬化するニスを使用し、表面をコーティングする加工方法です。
ニスのコーティングににより、印刷面に美しい光沢が生まれ高級感ある印刷製品に仕上がります。
フィルムを使用せずにPP加工に負けないくらい光沢感を出すことが出来ます。
印刷からコーティングまでワンパス(1回の工程)で行うため、PP貼りに比べ「短納期」
「低コスト」で作製することが出来ます。
フィルムを使用しないので古紙として再利用も可能です。
 
■種類
仕上がりの質感は「光沢(グロス)」とマットがあります。
 
■注意点
・光沢UVニスを使う場合、用紙にマットで吸湿性の高いものを選ぶとニスの光沢感が減少
してしまいます。
・印刷したあとと、ニスを塗ったあとでは色が多少変化します。
・光沢ニスを使う場合、「赤」が濃く見える傾向があります。
・マットUVニスを使うと、絵柄が全体的に暗く仕上がってしまうので注意して下さい。
・耐久性・耐光性ともにPP加工より劣ります。

ビニール引き

マットビニール…ですがイマイチ質感が伝わりづらいですね…
■概要
マット系合成樹脂と速乾性ニスを混ぜた液をローラーで印刷表面に施し、赤外線ヒーターで溶剤を
熱乾燥させ用紙に定着させる表面加工です。
マットニスよりも落ち着いたマットの質感があります。
 
■種類
仕上がりの質感は「光沢(グロス)」と「マット」があります。
 
■注意点
・ビニールを使う場合、用紙にマットで吸湿性の高いものを選ぶとニスの光沢感が
減少してしまいます。
・加工を行う前と後では色が多少変化します。
・ビニール引きを使う場合、「赤」が濃く見える傾向があります。
・マットビニールを使うと、絵柄が全体的に暗く仕上がってしまうので注意して下さい。
・耐久性・耐光性ともにPP加工より劣ります。

用途に合わせて、適切なものを選ぶ!

表面加工といっても多種多様で、一概にこれが正しいと言えるものではありません。
お客様の用途や予算に合わせて判断して頂くのが良いかと思います。
 
次回は、プレスコート・PP貼り加工についてご紹介したいと思います。
もっと聞きたいという方がいらっしゃいましたら下記まで問い合わせ下さい。
表面加工のサンプルを取り寄せることも可能なので、販促什器やPOPでどの表面加工を使うか
悩まれている場合は、一度是非ご相談ください!

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