試作品と量産品の違いについて ~フレキソ印刷 段ボール

こんにちは!
SP事業部東京支社の小林です!

すっかり鍋が美味しい季節にですね!
暖かい鍋が冷えた体に染み渡ります!
皆さんは何鍋が好きですか?私は味噌が好きな味噌野郎です!

弊社の近所に商店街がありまして、そこの味噌専門店さんがいい仕事をするんですよ。

またどこかでご紹介させて頂ければと想います。味噌の話は後日で、今日は量産するにあたっての注意点についてお話していきます。

弊社ではオリジナル什器やPOP・パッケージなどのお問い合わせが多くあり、
設計から量産までご対応しております。
本記事については試作品と量産品の違いについてご紹介します。
 

製作の流れ

まず製作したい什器・ディスプレイについてお客様とお打合せをします。
もちろん打合せの段階では什器は手元にはなく書面上(平面上)にしかございません。

この書面上の什器を弊社企画部の方で一から設計をして立体物にします。
そうしてお客様に提出してチェックバックを頂き最終仕様に向けて詰めていきます。
(試作→お客様へ提出→チェックバック→再度設計・試作→再提出・・・この繰り返しです。)

同時進行で御見積の提示や什器の仕様の確認をして、金額・仕様双方の承認がお客様から取れ次第
本格的な製作(本量産)進行・・・が一般的な流れとなります。

 

今回はE段のパッケージ兼販促POP!

今回下記内容でご依頼頂き、打ち合わせを行いました。
 
仕様
E段(段高約1.5mm)
白Cx通常中芯xC5
印刷1C
 
「商品をケースに充填して店頭へ。そのケースをそのまま吊り下げ什器として展開したい」
というのがお客様のご要望です。
商品サンプルを考慮して製図したものがこちら!

試作品

カッティングプロッターでカットして仕上げた試作品がこちら!
形状について承認を頂き、量産へ進行しました。

量産品

製造機械を通して仕上がった量産品がこちら!(守秘義務の都合上モザイクをかけています。)

比較検証

まず製造工程の違いをみてみましょう。
 
〈試作品〉
1.段ボールシートをカッティングプロッターにセット
2.底面マットよりエアーで段ボールシートを吸着して固定
3.天面より振動刃でカッティング
4.その後箱状にする為、サイドフラップを糊貼り
 
〈量産品〉
1.段ボールシートを準備
  ※展開した刃渡(仕上がり)寸法に対し、適切なシートを準備します。
 
2.フレキソ機にて印刷加工
  ※ゴムや樹脂などの弾性物質からなる版と液状インキを用いる凸版印刷
   簡単に一言で言うと「機械で判子を押印する」感じですね!

3.トムソン機にて打抜加工
  ※刃を埋め込んだ型(トムソン型)を用いて、材料をプレスして打抜く加工
   天面から圧力を加えて、型通りの仕上り品を生産します!

4.サック機にてグルアー加工
  ※3の工程後折り曲げて糊付けし、仕上がりの形状への加工
   箱のサイド貼り以外にも底貼りなどマシンスペックによって出来ることが変わります!
 
作り方が全然違いますね!次に仕上がり具合を比較してみます。

1.振動刃と貫通刃の違いがありますね。
2.折り曲げる際にガイドになる溝の処理が施され、曲がり易くなっています。
  特に段ボールは段目が走っている為、折り曲げるラインがこの段目に対して
  クロスしていれば楽なのですが、
段目と同じ方向に沿っている折り曲げるラインは
  意図とする部分で曲がってくれないことが試作品ではあります。
3.量産品は試作品と比較してシートが痩せています。
  これはフレキソ印刷、打抜加工、グルアー加工の各3工程により、段ボールシートに
  圧力がかかった為です。特に仕上がりのカットラインのフチはより痩せています。
 
4.仕上がりサイズ寸法の差違、反りについて
  段ボールシートは紙で出来ていることもあり、水分を吸って伸びたり縮んだりします。
  印刷工程(インクの塗布)もそうですが、天候や環境による温度や湿度に影響を受けます。
  またそれに伴い、段ボールが反ってしまう懸念もあります。
  本件については支障ありませんでしたが参考の為、記載を入れています。
 
いかがでしたでしょうか。試作品と量産品って見た目は一緒のように見えますが色々と違いますね!
段高の高いシートや複雑に組み込む段ボール什器であれば色々な所で影響が生じます。
弊社では量産の加工内容を考慮した上で試作設計と生産管理を行うよう心掛けております。
参考になりましたら幸いです。

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