被災地に届け!~ベビーベッドの開発~

こんにちは。東京支社総合企画部の越川です。
主に段ボール製什器やディスプレイの設計と、サンプルの試作を担当しています。
 
10月はハロウィンを意識して、積極的にかぼちゃを食べました。
お料理にもおやつにもなるホクホクのかぼちゃはその栄養価から風邪予防にも効果があるそうです。
ハロウィンが過ぎても、美味しいかぼちゃメニューを取り入れて体調管理していきたいですね。

【1】非日常が日常の世の中に

今年はコロナウイルスの感染拡大が大きなニュースとなりましたが、
日本では、台風や大雨による水害が各地で発生しました。
 
現在も多くの方々が、避難所での不便な生活を続けておられます。
過去の経験から私たちの防災意識が高まり、前もって準備しておく防災用品も見直されています。

【2】本当に必要なものって、どんなもの?

豊栄産業でも、段ボール素材を活かして社会貢献ができないかと考え、
まずは、世の中に出ている防災用品のリサーチから始めました。
 
実際にホームセンターへ足を運び、品揃えや商品を比較します。
売れ筋の商品に触れて良さを確かめたり、来店してくる利用客の動向にも注目です。
インターネットの検索では、様々な防災グッズが次々と現れます。
 
便利なものはたくさんありますが、水害や災害が多発する現代で、
困った時に本当に必要なものって、どんなもの?そんな疑問が出てきました。

【3】使ってもらう人を限定したベッド

社内では、新しい防災用品の開発に向けたミーティングが開かれます。
避難所や仮設住宅で使われる段ボール製の間仕切りやベッドは、既に多くのメーカーによって
商品化されています。各自治体でも、予算の中で必要数を備蓄済みとしているところが多く、
「防災用品」としての
販路の開拓には限界があるように感じていました。

そんな時、「赤ちゃんや年配の方に向けたベッドを作ろう!」というアイデアが飛び出しました。

一般的な簡易ベッドは、避難所の現場でも充分足りている様子。
しかし体の小さな赤ちゃんやお世話をするお母さんや、身近な人の手助けが必要なお年寄りの方に
向けた特別なベッド。そういったものはまだ世間に浸透していないのではないでしょうか?

こうしたミーティングの結果、素敵なアイデアが生まれました!

【4】形にしてみました

第一弾として、【ベビーベッド】の試作に取り掛かる事に。
一般的なベビーベッドの大きさを調べて、サイズ感を決めていきます。
ベビーベッドと、おむつの交換台を兼ね備えていたら、用途も広がりますね。
 
避難所で過ごす、赤ちゃんとお母さんを想像しながら、最低限必要な機能は?と考えます。
私の場合は、かわいい甥や姪がまだ赤ちゃんだった頃の事を思い出しながら、
使い勝手の良いベッドの完成形をイメージしていきました。
実際に使われる場所は、避難所や仮設住宅を想定しているので色々な課題が出てきます。

○設置スペースの問題

→避難所や仮説住宅に置かれる事を想定すると、大きなサイズでは場所を取ってしまいます。

簡単に組み立てられる製品か 

→避難所で準備が速やかに行えるよう、誰でも簡単に組み立てられる必要があります。

ベッド自体の強度の問題
 
→あかちゃんを安心して寝かせられるだけの十分な強度が必要不可欠です。
 
設計の準備段階で様々な課題が見えてきましたが、まずは形にしてみないと先には進めません!
頭の中に浮かんでいる完成予想図を追いかけて、作ってみたのがこちらです。
初回の試作品は、原寸大の約半分のサイズで作ってみました。
大きさも厚みも半分で再現し、ぼんやりとしていたイメージを具体的にします。
「少し大きく作り過ぎたかも・・・。」 最初の印象です。

赤ちゃんが載る事を考慮して安全性を第一に作り上げた結果、「大きな塊」になってしまいました。
ここから、過度な部分を省いたり、必要な機構を加えたりしながら、改良案の試作に入ります。
他の設計者や営業の方からも、様々な意見を頂き参考にしました。
実際のサイズ感や強度を計るために、原寸大で作成した試作品がこちらです。
【ベビーベッド + おむつ交換台】
【ベビーベッド 単体】
初回の試作と見比べて、大きな変化はありませんが、1歩前進した満足感は得られました。
この小さな1歩を繰り返しながら、最終的には良いものを作りたい。
避難所や仮設住宅での不便な生活が、少しでも楽になるよう、これをテーマに向き合って行こうと考えています。
ベビーベッドの開発は現在進行形です。この続きをご報告できるよう、取り組んで行きます。

▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲

食品、家電製品、化粧品、日用雑貨等の紙製什器、ディスプレイの

ご発注をお考えのご担当者様はこちらまでお気軽にお問い合わせ下さい!

期待以上のご提案をさせて頂きます!

ホームページはこちらから!

お電話のお問い合わせもお待ちしております!

東京:03-5820-7255

大阪:072-858-2651