段ボールについてのあれこれ

豊栄産業と段ボール

豊栄産業は元々、昭和28年に創業したボックスメーカーです。
パッケージ(梱包外装)の設計・帳票保存箱・段ボール製の什器・家具・玩具・・・と
様々のモノを段ボールで作成しており、豊栄産業にとっては切っても切り離せない素材です。

段ボール自体は元々皆さんの身近にありましたが、近年ではネット通販の利用者拡大に伴い
必要不可欠な存在になって来ていると感じています。

弊社は段ボールを主に取り扱う会社なので、今回は段ボールそのものにスポットを当てて行きます!

1.環境に優しい、でも丈夫な段ボール

段ボールの主な材料は段ボール原紙と糊になります。原紙の原料は
古紙とパルプでリサイクル可能な素材です。パルプ(木材)は適切に
管理されている森の資源のみを利用し環境保全においても安心して
使用できる素材となっています。

そして糊の原料はコーンスターチです。これはトウモロコシのことを指します。
いずれも天然素材でリサイクル可能な環境に優しい素材なんです!
リサイクルされなかった場合でも最後は土に還ります。
リサイクル時も必要なものは水のみ。紙の繊維と繊維は水素結合してしっかりと結束されています。これが水に入れることによって、繊維がばらばらになる仕組みです。
段ボールは環境に優しくリサイクル可能なうえ、丈夫な素材なので多岐に使用されています。

2.段ボールはどうやってできるの?

段ボール箱が積みあがった様子

実は段ボール原紙の原材料は90%以上が使用済み段ボールです!
私生活における古紙の分別回収なども段ボール作りに欠かせない要素の一つ。
回収された古紙は水の中でほぐして、繊維状にし異物を取り除かれた後
繊維を叩き絡みやすくします。その後原料を吹き出し均一に広げて絞った紙の水分を搾り取ります。更にこれを乾燥させて表面を平滑にした後、原紙の巾を揃えて巻き直しての再使用の準備完了です!

3.廃棄時の注意

段ボールは基本的には資源ゴミ扱いになります地域の自治体によって異なりますが、
回収時には以下にご注意下さい。

□伝票について
通販などで荷物が送られてきた際には、段ボールに佐川急便やヤマト運輸など
各運送会社の伝票やシールが貼ってあるかと思います。
こちらはきれいに剥がしてから捨てるよう心がけて下さい。

□粘着テープや留め金
伝票と同じくテープはきれいに剥がして下さい。
留め金なども外さなければならないのでご注意下さい。

□加工などがされている場合
加工(捺染紙・防水加工など)された紙は古紙や資源扱いになりません。
私達が普段目にする輸送用段ボールに加工が施されていることは少ないですが
片段合紙された段ボールなど取り扱う際には貼られた紙に加工がされていないか
ご確認の上、廃棄して下さい。

□汚れなどがある場合
食品等による汚れやある場合や臭いがついたものもNGになる場合があります。

特に段ボールのリサイクルは私達もその担い手になっています。
是非段ボールを見かけた際には今回のお話を思い浮かべて頂ければ幸いです。