設計のヒント その3 什器側面の展開図

こんにちは。東京支社総合企画部の池田です。
主に段ボール製什器やディスプレイの設計と、サンプルの試作を担当しています。

熟練設計者なら知っている書き方でも、初心者だったら聞かなきゃわからない。
なんて聞いたらいいか解らないこともありますよね。
そんな小さな悩みが解決できればと思い、思いつくまま連載していこうかと思います。
そんなの知ってるよという方は参考程度に見てみてくださいね。

今回は什器側面の展開図の書き方です。

簡単な展開図ですが書き方を決めておけば書きやすいので参考のために記述します。
どうしても隙間が出てしまう場合があるので合わせて紹介します。

罫線間寸法

材料に段ボールを用いるので、正面と上面に断面が見えないように2本罫で折り返します。
この時の2本の罫線の罫線間寸法はE段の場合3ミリ、B段の場合5ミリが推奨です。
B段のあんこを挟む場合は、E段の場合は5ミリ、B段の場合は7ミリとなります。
A段のあんこを挟む場合は、それぞれプラス2ミリとなります。

折り返しの巾

できれば35ミリ幅は欲しいところです。
25ミリより狭くなると反発が起きて両面テープがはがれてしまうので避けたいところです。
糊貼りができればいいのですが、時間と場所が必要となるので量産には不向きです。

角の角度

折り返しの角度は角の1/2に決めて設計していきます。

参考展開図

代表的な側面の形状とその展開図を紹介します。
形状(A)
正面、上面の角が1ヶ所なので、2ヶ所を折り返します。
形状(B)
正面、上面の角が形状(A)と同様に1ヶ所なので、2ヶ所を折り返します。
形状(C)
正面、上面の角が2ヶ所なので、3ヶ所を折り返します。
形状(D)
正面、上面の角が3ヶ所なので、4ヶ所を折り返します。

穴ができてしまう形状。

実は形状(D)は窪んでいる部分に穴ができてしまいます。
赤丸で囲んだ部分が隙間ができてしまう部分です。 
折ってみると右の図や下の画像のような穴ができてしまいます。
穴が開いている部分を拡大してみました。
構造的に解消できない穴なので
残念ながら諦めるしかありません。

実は

穴ができないような展開図を描くことは可能です。
でも外側の面にも継ぎしろができてしまうので好ましくありません。
用途によってはありかも?
すっきりしないヒントその3になってしまいました。
残念・・・
 
さて、次は何を取り上げるかなぁ・・・

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