ヤレ紙ってどんな紙?のお話

こんにちは!豊栄産業SP事業部の小林です。

本号は紙を「ヤレ紙」についてご紹介致します。

ヤレ紙って?

ヤレ紙って言葉、単語を聞いたことがありますか?
印刷関係の仕事に携わっていない方は初めての人が多いかと思います。オフセット印刷の工程において、セットしてすぐにキレイな印刷を施すということは実は難しい。安定した印刷を施す為に各調整を施す準備が必要となります。そういった印刷工程で製品として使えない印刷紙のことを「ヤレ」「ヤレ紙」と呼んでいます。語源としては「破れ」からきているそうです。

印刷と加工における予備紙

見積もりや製造発注の際はヤレ紙分も考慮して製造数量にプラスして紙の予備数を決めて準備します。また印刷だけではなく、表面加工・貼合加工・打抜加工といった後工程のロスも加味して考えます。タレントさんが入っていたりと印刷物の色味が厳しい場合は、色出しの回数を考慮して考えたりもします。工程管理上、製造工程で必要な紙として予め準備しておくので「予備紙」「予備連」とも呼ばれます。

どういった過程があるの?

 実際の印刷をスタートさせる準備として機器の調整やチェックが色々あり、流し始めても確認があります。機械を稼働させての調整、印刷の見当(位置)調整、色の調整、抜き取り検品などなど。
製造ロットにもよりますが、安定した内容で印刷が出来ているか定期的に抜き取り確認も行います。
この各調整・チェックについては製造数や紙の内容、使用するインク、印刷物の内容によって変わります。

ヤレ紙は再利用される

 ヤレは基本的に廃棄となりますが、一部は印刷時の調整段階に再度使用されたりしています。
本紙だけで無くヤレ紙を少し使用することで本紙のロスを減らす為ということですね。しかしヤレ紙は一度印刷機を通した物なので、インキが乗っている状態である為印刷機のローラーやブランケットに影響を及ぼし、インクの転色不良などの原因に。

なので全ての印刷工程にヤレ紙を使用するというのは難しいお話。しかしながら近年では印刷機の性能が良くなり、昔と比べて使い勝手がよくなっているとのことです。
 
製造工程における裏側って知られていないことが多いですよね!こういった背景を知っていると日々の仕事が楽しく?なるかも知れません。ご参考になりましたら幸いです。

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