どっちがSDGsなの！？紙製什器について思うこと｜紙だけにこだわらない什器作成

こんにちは！

豊栄産業なんでも設計担当の小畑です。

紙や段ボールって環境にやさしいイメージがありますよね！？弊社のように、それらの材料を加工して様々なモノづくりをしている企業にとってはSDGsの追い風も相まって非常にありがたいことなのですが、日々業務をこなしていく中で本音を言うと「これって、紙や段ボールで作る必要あるの？」って疑問に思うこともあります。

あくまで作るものにもよるのですが、例えば売り場ディスプレイや販促什器の場合、大半のパーツを紙・段ボールで作って想定期間が過ぎれば廃棄し、また次のツールを一から全て作り直す。。。これってもっと改善できないの！？

今日はこのような疑問に対し「こんな方法どうでしょう！？」という提案でもって回答した自問自答の内容となっています。

SDGsゴール12「つくる責任、つかう責任」 に向けて。。。　それでは、いざスタート。

汎用性の高いツールで廃棄物を削減

売り場ディスプレイの中で汎用性が高いツールは、リピート生産時に印刷のみを変えて抜き型(木型)を流用できる場合があるので、弊社でも開発に力を入れている分野です。先ずは流用できる木型を増やすことで木材や刃物、スポンジにゴム・コルクといった廃棄物の排出量を削減したいですね！

今回の提案ツールについて

今回はそんな汎用性が高い什器の中から、ハンガー什器にスポットを当てて2種類試作してみました。

下の図面で、

・左が①100円ショップのワイヤーネットにディスプレイフックと差し替えPOPを取り付けて使用するタイプ

・右が②3枚合紙(2ミリ厚)の硬い紙に等間隔の溝を開け、ディスプレイフックを取り付けて使用するタイプ

どちらも吊り下げたい商品に合わせて好きな位置にフックを取り付けられるので汎用性が高い什器と言えます。

2つのタイプを比較

下の画像を見るとどちらのタイプも汎用性の高さを見て取れますが、今回のイチオシはズバリ左のタイプです！紙と鉄のコラボタイプになりますが、これだと販売促進したい商品が変わった際にもPOPにあたる紙パーツのみを差し替えることが可能なので一から全てを作り直す必要がありません。スチール製のワイヤーネットは丈夫なので長期間取り替える必要がなく、結果として資源ごみ排出量の削減に繋がるのではないでしょうか！？

ちなみに、3枚合紙タイプもPOP部分のみを差し替え可能な仕様にできますが、本体の耐久性や木型等のイニシャルコストを考慮するとやはり今回はコラボタイプを推奨します。

POPのみを差し替え可能！

取り付けは簡単！背面側のつめをネットにはめ込んでから正面を折り曲げて円弧のつめを引っ掛けるだけ。取り外しはこの逆で。

あとは耐荷重が気になるところですね。

画像では分かりにくいですが、3Kgまでは補強なしで問題なさそうです。それ以上を想定する場合は補強パーツで対応可能です。

またコラボタイプの別案として、ワイヤーネットに直結した紐にPOPを取り付ける仕様にすれば耐荷重問題もスッキリクリアですね！

今日のまとめ

いかがでしたか！？今回はSDGsゴール12「つくる責任、つかう責任」 に向けた紙器設計者としてのご提案にお付き合いいただきました。紙や段ボールは資源ごみとしてリサイクルが確立されているとはいえ、つくる量つかう量を減らすための工夫も大切ではないでしょうか！？企業としての取り組み、そして個人としての取り組み。一人一人ができることを積み重ねていくことで次の世代に安全にバトンを渡していきたいですね！

このように、私たちは「その時々に応じて何が最適か？」を常に模索しながらモノづくりと向き合っています。

こんなことできるかな？あれにはどれくらい費用がかかるかな？といったセールスプロモーションやパッケージ、その他様々なアイテムに関するご相談はぜひ豊栄産業まで、よろしくお願いします！

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■小さなSDGs頑張ってます！⑦ 番外編！｜同じ木型でもこんなに違う？！フロア什器のご紹介
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