何でもフィリピン体験談 電気に関して|フィリピン・マカティ電気事情、日本との違いと注意点

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皆さん、こんにちは。
 
HOWAYのEJです。
 
弊社ではフィリピンでも事業を展開しており、そのフィリピンでの体験談を色々と語って行きたいと思います。
フィリピンに旅行に行く、フィリピンで事業を興す際のお役立ち情報になれば幸いです。

マニラじゃないの?

弊社がフィリピンで事業展開している場所は、「マカティ」と呼ばれる地域です。

えっ?首都のあるマニラではないのって声が聞こえてきそうですが、現在は広義でいくと「マニラ」は、「メトロ・マニラ」の事を意味し、「メトロ・マニラ」は正式にはマニラ首都圏(フィリピンではNCR:National Capital Region)の事を言います。
狭義でいくと「マニラ」は旧マニラ市街の事を差します。
「マニラ」は「メトロ・マニラ」の一部ではありますが、現在経済の中心は「マカティ」「BGC(ボニファシオ・グローバル・シティ)」「オルティガス」「ケソン」ではないかと思います。
その「マカティ」で2014年8月に事業を開始しました。
「マカティ」は日本での「東京都心」と勝手に思っています。(*^▽^*)
いつの間にか、10年を超える期間事業を継続していました。
コロナも乗り越える事ができたのは奇跡に近いと思っています

フィリピンの一般電気に関して

フィリピンの電気に関して、ネットで調べるとほとんどが
220V 60Hz
と出てきます。(「マカティ」においては嘘です。)
 
しかし、私が知っている限りではここ「マカティ」では、「メラルコ」と言う電気会社が仕切っていて、
単相 230V 60Hz
が正解だと思います。(ちゃんとテスターで測っているので間違いはないです。)
 
日本では皆さん知っての通り、
単相 100V 50/60Hz
です。
 
となると、日本から持って来た電化製品は、電気を降圧してから使わないと回路がパンクしてしまします。
下手すると火が出て火事になってしまいます。
 
もう2点、フィリピンの電気で知っておかなければならない事があります。
1つは「停電」
(最近の肌感で行くとマカティで瞬停を含めて2月に1回位のイメージ)
1つは「電圧のふらつき」
(日々5V位のふらつきはあります。)
です。
 
そこで登場するのが、
自動電圧調整器(Automatic Voltage Regulator:通称AVR)
無停電電源装置(Uninterruptible Power System:通称UPS)
となります。
UPSやAVR(1500VAと10kVA)の写真
UPSやAVR(1500VAと10kVA)の写真
UPSやAVR(1500VAと10kVA)の写真
UPSやAVR(1500VAと10kVA)の写真

UPSやAVR(1500VAと10kVA)の写真

UPS・AVR

フィリピンで生活するには必須と思ってもらう方が良いです。
 
PCなどデータを扱う機械には「UPS」、これで瞬停であったりしてもデータが消える事が無くなります。
PC系はほとんどの電源が100V~240V迄対応している物が多く、降圧させる必要がないので、停電や電圧のふらつきを抑える為に、UPSをコンセントとPCの間にかませましょう。
UPSのおかげで5分位は電源に余裕ができるので、その間にPCの電源を安全に落とす事ができます。
 
白物家電系には、「AVR」をコンセントと機器の間にかませましょう。
また「AVR」購入の時には、必ず100Vもしくは110Vの出力のできる「AVR」を購入しましょう。さらに、使用する家電の消費電力をしっかりと取説やHPで確認が必要です。
特に電子レンジやIH炊飯器、電気プレート、ドライヤーなど、消費電力が滅茶苦茶高いものは注意が必要です。
ほぼみんな1000Wを超える消費電力となります。
これは100Vしか対応していないACアダプター、AVRが絶対に必要
これは100Vしか対応していないACアダプター、AVRが絶対に必要
これは100V~240Vまで対応しているACアダプター、UPSだけでも問題なし
これは100V~240Vまで対応しているACアダプター、UPSだけでも問題なし

電力の話

皆さん、理科のお時間です。
電力の単位には、日本ではW(ワット)がポピュラーです。フィリピンではVA(ボルトアンペア・ブイエー)が良く使われます。
kW(キロワット)は1000Wを意味し、kVA(キロボルトアンペア・キロブイエー)は1000VAを意味します。
 
意味の違いは、
W:有効電力
VA:皮相電力(有効電力+無効電力)
VA × 力率 = W(力率0~100%) つまり、VA≧W

じゃあどうやって計算する?

ダン吉が何かを考えている
それではこの「AVR」を購入する時、どうすれば良いと思いますか?
この「AVR」には、先に話をした「電力の話」の「VA」が容量として記載されています。
「VA」が大きくなればなるほど、機器の大きさも大きくなり、金額も上がります。
 
フィリピンで売られている「AVR」なので、入力は230Vとなり、例えば「1000VA」同義で「1kVA」と記されたものは、
1000VA / 230V = 4.348A
となり、これを日本の家電100Vで使用すると(しかしながらAVRのアウトプットが110Vが多い)、
110V × 4.348A = 478W
までの消費電力の製品までしか使用できないと言う事になります。
 
例えば日本からホットプレートを持って来て、それの定格消費電力が1300Wだった場合、更にAVRのポートが110Vだった場合は、
1300W / 110V = 11.818A
11.818A × 230V =2718VA
となり、3000VA以上の「AVR」を購入しないと、家電だけでなく、「AVR」まで故障する事になります。
 
滅茶苦茶簡易計算ですが、
定格消費電力を「2.1倍」してもらった数値の容量を持った「AVR」を買う必要があります。
(マカティの230Vにおいてと注釈をいれておきます)
 
例えば1000Wであれば2100VA以上の容量となります。
 
もちろん、ホットプレートだけをコンセントに差す様にしなければなりません。
タコ足ももってのほかです。
 
フィリピンでは、白物家電系はフィリピンで買う様にした方が「AVR」の事を考えると正解の様に思います。
IH炊飯器やホットプレート、ヘアドライヤーなど、正直良いと思うものはなかなかフィリピンではないとは思いますが、故障の事、コードをネズミにかじられる事などから、私はあまりおすすめしません。
3000VAを超える「AVR」は、日本円でも10,000円以上は必ずします。
 
お付き合い頂きありがとうございました。
 
弊社「豊栄産業株式会社」では、紙・段ボールを使ったパッケージやディスプレイの設計・生産を他社よりも早く手がけております。
さらにフィリピンでは2DCADや3DCAD、3DCGにたけた人材を紹介させてもらったり、フィリピン進出企業のお手伝いもさせてもらっております。
 
何かお困りの際は、是非弊社に問い合わせ下さい。
 
ではまた!!!!!!

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