外装ケース重量を自分で計算してみよう!

こんにちは!
SP事業部東京支社の小林です!
本記事について外装ケース(みかん箱とも言います)の重量計算をご紹介します。

販促業界の他、物流業界等において積載・重量確認は都度ついてまわる業務となっています。
商品は手元にあるけど、梱包箱自体の重量が何kgになるか分からない・・・といった経験は皆さん
ございませんでしょうか?実は、
手元に現品がなくとも、試算で十分算出することが可能です。
 
仕事上、携わっていない方も「へぇー、そうなんだー」と読んで頂ければ幸いです。


段ボールシートの重量試算について

段ボールは表ライナーx中芯x裏ライナーの3層構造から成り立っています。
 
基本的にこの3層の使用する㎡数が箱の重量になります。
1㎡あたりのg数から試算し、それを試作する箱サイズに合わせて計算します。
選定する材質、スペックによって重量は変わります。
ライナーと中芯の種類と詳細情報については、以前UPしましたこちらの記事を参照下さい。
シート計算における1㎡あたりのg数等記載を入れています。

シート計算

シート計算における式は以下の通りです。
1㎡=〈表ライナーg数〉+〈中芯x段繰率〉+〈裏ライナーg数〉
ここでは流通量の多いとされる代表的な【K5x通常中芯xK5 A/f】という仕様で
作成する想定で段ボールシートの試算をしてみましょう。

K5x通常中芯xK5 A/f の仕様を上記の式に当て込んでみます。
〈170g〉+〈120gx1.6〉+〈170g〉
 
つまり1㎡=532gの重量となります。
ライナーの種類によってg数が変わり、段高によって段繰率を変えて同様に算出出来ます。

外装ケース計算

ここまで来たら後少しです!
それでは実際に段ボールケースの重量を計算してみましょう!
 

今回は仮に求めたい段ボールケースの箱(つまり組み上がった状態の)サイズ
W(幅):500㎜ x D(奥行き):300㎜ x H(高さ):200㎜とします。

展開サイズ(平面上のサイズ)としては以下の内容となります。
 
そのまま㎡計算します。
0.526x1.672=0.88㎡
 
先ほど試算した1㎡=532を考慮すると・・・
532x0.88=468.16g
 
すなわち約469g/1ケースあたりの重量と求められることが出来ました!
厳密に言うとフラップ(のりしろ)の余白部分の重量差違はありますが、
概ね近似値の重量を算出することが出来ます。
 
いかがでしたでしょうか?参考になりましたら幸いです。
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