表面加工の基礎知識 パート2|耐久性もデザイン性もUP!表面加工の種類と選び方

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こんにちは!
SP事業部営業の藤崎です!
前回に引き続き表面加工についてのご紹介です。今回はプレスコートとPP貼りを取り上げたいと
思います。

ちなみにパート1はこちら
こちらでは、ニス引きとビニール引きについてご説明しています。

表面加工とは?

ダン吉が何かを考えている
まずは前回のおさらいから。

表面加工は、印刷物の表面にニスやフィルム、特殊な光沢剤でコーティングをし、
見栄えや強度を上げる加工のことです。
 
表面加工の目的として「美的価値を高める」「耐久性の向上」「内容物の保護」
「高級感を高める」「独自のデザイン性を表現」「他製品との差別化」などがあります。
 
表面加工には、いくつもの種類があり、それぞれの効果・特性がありますので
紹介させて頂きます。

プレスコート

■概要
印刷物にビニール系の熱硬化性樹脂と塗布し、ステンレス製鏡面版で熱プレスして表面に光沢を出す加工方法です。印刷面に光沢をつけるだけではなく、耐久性、耐水性などの機能もあります。

PP貼りに比べてローコストで、リサイクル特性にも優れております。
 
■種類
仕上がりの質感は「光沢(グロス)」のみとなります。
耐光性は、ニス加工とPP加工の中間となり、紙全般に加工可能です。
 
■注意点
・プレスコート加工を使う場合、用紙にマットで吸湿性の高いものを選ぶと光沢感が半減
してしまいます。
・プレスコート加工すると、絵柄が全体的に暗く仕上がってしまうので注意して下さい。
・プレスコート加工は全体加工のみで、ニスのような部分加工は出来ません。
・金・銀や蛍光インキなど粒子の大きなインキを使った印刷物だと、ハガレが起こる場合が
  あります。
 

PP加工とは

■概要
印刷表面に強い光沢を与え、耐水性・耐摩擦性をもたせるための加工です。

印刷終了後にPPフィルム(ポリプロピレン・厚さ0.015mm位)を表面の接着剤で
熱圧着(100℃程度)する加工方法です。
光沢タイプのPPを貼ると全体的に華やかな
イメージになり、マットタイプでは用紙やインキのつやを抑え、落ち着いたソフトなイメージに仕上がります。

コーティングやプレス加工された表面よりも強靱(きょうじん)な化粧ができるため、本の表紙や
カバー・比較的強度を要する商品に使用されています。

但し、用紙のリサイクル適正に不向きです。
 
■種類
仕上がりの質感は「光沢(グロス)」とマットがあります。
さらに耐久性の高いPET貼り加工もあります。
 
■注意点
・光沢PPを使う場合、用紙にマットで吸湿性の高いものを選ぶとPPの光沢感が半減してしまいます。
・印刷したあとと、PPを貼ったあとでは色が多少変化します。
・光沢PPを使う場合、「赤」が濃く見える傾向があります。
・マットPPはPPフィルム中の樹脂の配合によって、乱反射を生じさせ、マット調に見せているため
印刷面の絵柄が全体的に暗く仕上がってしまう傾向があります。
・PP加工は全体加工のみで、部分加工はできません。
・PP加工をした用紙はリサイクルできません。

PP加工に光沢PP・マットPPの他にホログラムPPというものもります。

かなり特徴的な印刷物となり、目を引きやすいものに仕上がります。
表面加工といっても多種多様で、一概にこれが正しいと言えるものではありません。
お客様の用途や予算に合わせて判断して頂くのが良いかと思います。
 
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