防災用品としての段ボール

はじめまして。豊栄産業SP事業部、業務の田中と申します。
主に営業補佐として各種什器の見積や手配を担当しております。
 
このブログで何度か【豊栄産業の防災備蓄用品】について取り上げました。
商品の紹介や開発経緯・設計時の工夫などは各記事で触れています。

○被災地に届け!~ベビーベッドの開発~(https://howay.com/wp/sp/1680/
○避難所生活を支える!段ボール製家具の紹介(https://howay.com/wp/sp/3036/

 今回は「段ボールがなぜ防災用品の素材として選ばれているのか」を掘り下げてみたいと思います。

段ボールベットと東京オリンピック

弊社以外でも段ボールを素材とした防災用品を販売している会社様は多いかと思います。
例えば弊社でも取り扱いのある「段ボール製のベッド」をためしにGoogleで検索をかけてみました。
検索をかけて見ると1ページ目から様々な種類の商品が表示されました。
形状・機能もそれぞれ個性があり各社の様々な創意工夫が見て取れます。
 
「段ボール製のベッド」と言えば東京オリンピックの選手村に採用されたことで一時世間の話題になりましたね。ただし東京オリンピックでの活用が話題になった際には批判意見も多かったように思います。当時では以下のような意見が見受けられました。
 
○段ボール製なので強度が心配
○そもそも巨額の費用が掛かっているのになぜ段ボール製のベッドなのか?
○海外からの選手に失礼ではないか
 
たしかにオリンピックという一大イベントで活用するとなると、華がないかもしれません。
段ボールという素材から高級感を感じられる方は少ないでしょう。

では話を「防災用品」に戻します。東京オリンピックでの活用に対しての批判から、 段ボールの防災用品としての有用性が見ていきたいと思います。

素材としての段ボール

段ボール製のベッドについてお話したのでここでも例えとして使っていきます。
段ボール製ベッドは一般家庭向けではなく防災用品としての活用を想定して販売されているのが殆どかと思います。特に災害発生後、避難所生活で使用することをメインに各自治体に勧めている企業も多いです。
 
避難所生活と言えば日本では床に雑魚寝が殆どかと思われます。 しかし床に直接寝るとなると体への悪影響は避けられません。避難所生活での負担を少しでも 軽減するために簡易ベッドを導入しようと考えるのはごく自然な流れです。 これに加えて最近では「感染対策」というワードも重要になってくるかと思います。
 
ではその素材に段ボールを使用する意義はなんでしょうか?
 
○他の素材と比較した際のコストメリット
「オリンピックには巨額の費用が掛かっているのに、なぜ段ボール製ベッドなのか」という
批判の声を先ほど紹介しました。こちらの意見は「段ボール製=安価」という認識が根底にあるからこその批判です。 皆様の予想通り木製・スチール製に比べると段ボールは安価で作成出来ます。特に大量生産をすればそれだけ単価も下がるので、数を必要とする場合最適な素材です。
 

○収納・組み立て・破棄、3つの機会での活躍

【収納面】
防災用品は平時にはどこかに保管され、有事になったら使用することが殆どかと思います。
大きな災害が発生すれば避難所に多くの人が集うことが予測されるので、備蓄もそれなりの数を用意しなければなりません。しかし保管場所にも限りがあります。特にベッドなどの大きなものは場所を取りかねません。

なのでおそらく「収納時は出来るだけコンパクトが良い!」と皆さん思われるかと思います。
段ボールはこの要望が比較的叶えやすい素材です。下記は豊栄産業の段ボールベッドの組み立て前の写真です。このように使わない時は小さくまとまった状態になります。木製やスチール製と違い折ったり畳んだりが出来るのが大きなメリットです。

【組立】
個人的には組み立て時が一番段ボール素材のメリットが出てくると思ってます。
まず段ボール自体が比較的軽量な素材のため、成人男性でなくとも持ち運びが容易なことです。
仮に落としたとしても大きな怪我に繋がる心配もありません。特に避難所での人手は限られてくるのでこのように「誰でも扱うことが出来る」というのは非常に重要です。
残念なことに防災備蓄用品を用意していても、いざ避難所が開設された際に使用されなかったり
あるいは設置までに時間が掛かってしまうという事態は多いそうです。要因は様々かと思いますが
「避難所設営時の人手不足」は一つの要因だと予測できます。そんな問題を解消するのに段ボールは大きく貢献出来るかと思います
 
【破棄】
「必要がなくなった時に簡単に破棄出来る」これも段ボールという素材ならではです。
ご家庭で段ボールを処分する時の要領で捨てることが出来るのでとても簡単です。
破棄する際になるべく小さくまとめたければカッターなどで簡単に切ったりすることが出来ます。
 
大量にストックすることが出来て、なおかつ不要になった際の破棄も簡単というメリットから
東京オリンピックの選手村でも採用されたのかもしれませんね。オリンピック開催自体が危ぶまれる状況ですがせっかく注目を浴びたのですから、活用された際には是非その有用性が世間に知られれば良いなと感じます。

段ボールの種類も様々

他にも段ボール素材のメリットはありますが、深く掘り下げると段ボールの種類などにも関わるので
一旦ここまでで区切りたいと思います。特に段ボールは強度面で不安に感じる方も多いかと思いますが実は「強化段ボール」という特に強度面に優れた素材もあります。次回はそういった素材について紹介しつつ段ボールの可能性を話していきたいと思います。
 
豊栄産業では段ボール製防災用品の開発を行なっています。今回お話しした段ボールベットも開発していますので、ぜひ一度見てみてくださいね。

▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲

食品、家電製品、化粧品、日用雑貨等の紙製什器、ディスプレイの

ご発注をお考えのご担当者様はこちらまでお気軽にお問い合わせ下さい!

期待以上のご提案をさせて頂きます!

ホームページはこちらから!

お電話のお問い合わせもお待ちしております!

東京:03-5820-7255

大阪:072-858-2651