段ボールシートの重さについて|ケースメーカーが簡単解説!「計算」と「実測」で検証してみました!

豊栄産業の船橋です。
今回は段ボールシートの重さについて、社内の在庫シートを実際に計って解説していきたいと思います。

ライナー、中芯の重さについて
初めに段ボールシートは表ライナーx中芯x裏ライナーの3枚の原紙で作られております。
原紙には種類があり軽い順に並べるとC5、K5、K6と言われる種類が一般的に使われています。
具体的な重さ(㎡/g)については
C5・・・160g
K5・・・170g
K6・・・210g
です。
表ライナー、裏ライナーは上記の3種類がほとんどです。
また中芯については120g/㎡が一般的です。但しナミナミしているので表裏ライナーより長い原紙が必要となります。
表裏ライナーに対して何倍の長さの原紙が必要かを表すのに段繰率というのを理解しておけば簡単に中芯の長さを測ることができます。
段繰率は
A/f・・・約1.6倍
B/f・・・約1.4倍
E/f・・・約1.2倍
となっています。
表ライナー、裏ライナー、中芯の重さを足す事によって段ボールシートの重さが計算できます。

計算上の重さと実際のシートの重さ
それでは計算した重さと実際のシートの重さがどうか比較してみましょう。
まずは計算上のシートの重さですが、
1㎡で、
C5・・・512g【表ライナー160g+中芯192g(120x1.6)+裏ライナー160g】
K5・・・532g【表ライナー170g+中芯192g(120x1.6)+裏ライナー170g】
K6・・・612g【表ライナー210g+中芯192g(120x1.6)+裏ライナー210g】
となります。
となります。
では社内の在庫シートは、
C5・・・522g
K5・・・522g
K6・・・608g
という結果でした。
という結果でした。
若干の誤差はありますがほぼ計算通りでした。どきどきしましたが良かったです。
誤差についてはシートが完成直後は糊の水分量を含んでいたり、在庫シートの場合は水分が抜けていたり、在庫場所の環境でも変わってくることが原因と思われます。

弊社営業も見積の際、材質がわからなかったりしたら重さを計算して材料費計算している事もあります。
ちょっと手間ですが、計算方法や理屈などはわかっていたほうがいいかもしれません。
ただ、みなさんはこのような手間な事はする必要はありません。
段ボールシートの事についてお困りな事があれば弊社の人員が相談に乗らせて頂きます。
何なりとご相談下さい、お待ちしております!
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