設計のヒントその9ー② 四角形をたたむ

こんにちは。豊栄産業東京支社 総合企画部の池田です。
主に段ボール製什器やディスプレイの設計と、サンプルの試作を担当しています。

今回も図面作成についてお話したいと思います。
熟練者がごく自然に行っている事が
初心者から見るとよくわからない。そういうことありますよね。
設計も同じで設計初心者は熟練設計者がどのように図面を書いているのかすぐに理解出来ません。
そもそもなんて聞いたらいいか解らないこともあります。

そんな小さな悩みが解決できればと、思いつくまま連載していこうかと思います。
そんなの知ってるよという方は参考程度に見てみてくださいね。

四角形のたたみ方

前回は三角形に捨て罫を加えてたたむ方法を説明をしました。
今回は四角形に捨て罫を加えてたたむ方法を紹介します。

台形のたたみ方

【断面図】
このままではたためない形状でなので、捨て罫を追加してたためるようにします。

【展開図】

赤い三角の位置に捨て罫を加えます。
捨て罫から捨て罫の位置までの距離が上下共に同じになることがたためる条件です。
この場合、上側が35+80+35=150、下側も15+120+15=150で同じです。外折れのみたためます。

捨て罫を加えた展開図です。
外折れできます。

赤い三角の位置に捨て罫を加えます。
捨て罫から捨て罫の位置までの距離が上下共に同じになることがたためる条件です。右半分、左半分に分けて寸法表記しています。

上側が40-15×2=50、
下側も60-35×2=50で同じです。内折れのみたためます。
捨て罫を加えた展開図です。
内折れ用の捨て罫なので、外折れすることはできません。

長方形(中折れ)のたたみ方

【断面図】

【展開図】

赤い三角の位置に捨て罫を加えます。
捨て罫から捨て罫の位置までの距離が上下共に同じになることがたためる条件です。
上側が30+90+30=150、下側も30+90+30=150で同じです。

捨て罫を加えた展開図です。
外折れできます。
同じ位置の捨て罫で内折れさせるとコンパクトに折りたためます。
赤い三角の位置に捨て罫を加えます。
捨て罫から捨て罫の位置までの距離が上下共に同じになることがたためる条件です。縦長の長方形の場合は、内折れさせると捨て罫同士が当たってしまうので、捨て罫の位置をずらすことで当たらなくします。
上側が40+60+50=150、
下側も40+60+50=150で同じです。
捨て罫を加えた展開図です。
外折れできます。
同じ位置の捨て罫で内折れさせるとコンパクトに折りたためます。
 
次回は多角形に捨て罫を追加してたたむ方法を紹介しますね。
お楽しみに~(?)

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