電動ターンテーブルを一から作ることになった件|意外なものを活用してターンテーブルをDIY!

ブログサムネイル
こんにちは!
豊栄産業なんでも設計担当の小畑です。
突然ですが皆さん、最近欲しいものはありますか!?私は動画撮影用に電動ターンテーブルが欲しいです。
なので、お試しに安価なものの購入も検討したのですが、折角なのでブログ記事を兼ねて自分で作ってみることにしました!
そんなわけで、今日は電動ターンテーブルゲット!に向けたチャレンジ回です。
果たして、スムーズに回ってくれるのか!? 一体何キロまで回せるのか!?気になりますね。。。それでは、いざスタート。

最初のアプローチは

先ず最初に考えたのは百均で手に入る回転テーブルをカスタマイズする方法です。電動ではないものの、既に回る仕組みが備わっているので楽かなーと思い。。。回転させるためのモーターには百均電車のおもちゃ、側面を化粧するためにビニールテープも用意します。
初期構想の材料
白いテーブルにしたいので天板と底板にスチレンボードを貼りました。この状態で電車のタイヤをフィットさせてスイッチオンしてみると回転はするのですが、大きな問題が発生します。画像をよーく見ると問題点のヒントが隠されていますが。。。お気づきですか!?
スチレンボードを貼り合わせたターンテーブル
問題の原因は上下2枚の円盤の隙間が均一ではないことです。これだと回転にブレが生じるのでタイヤとの接点が均一になりません。結果、スムーズで安定した回転を得ることができません!解決するには改良が必要ですね。
分解してみたところ樹脂自体に変形が見受けられるので、改良を断念します。恐らく個体差があるのだと思います。
*百均の回転テーブルは電動に改造しようとしなければ全く問題のない素晴らしい商品です!
ターンテーブルの内部構造
ターンテーブルの内部構造

一から作ることにします!

安定した回転を生み出すポイントは3つ。
①ブレの少ない同心円での軸回転
②360°の水平保持
③摩擦を抑えた軽い駆動
 
上記を踏まえ材料を見ていきましょう。回転軸にはプラネジ、摩擦を抑えつつ水平を保つためにビー玉8個、駆動モーターは前回と同じく電車のおもちゃを使用します。
プラねじとビー玉を材料に追加
円盤のベースには片面がシールになったスチレンボードを使用します。軽くて加工しやすい便利な材料で弊社のインクジェット事業でも大活躍しています!
片面がシールになったスチレンボード
片面がシールになったスチレンボード
ビー玉と接触する面が凹んでしまうとスムーズな回転が損なわれるのでペットの0.5ミリ厚をサンドします。
ターンテーブルの土台にPETを貼りこむ
ターンテーブルの土台にPETを貼りこむ
積層貼りした後はエッジに化粧パーツを貼り込みます。化粧品などの売り場ディスプレイにも使用される方法です。段ボールと異なりスチレンボードはトムソン加工後の断面が均一でキレイなのでピッタリくっついてくれます!
ボードの小口に紙の短冊を貼りこむ様子

ちょこっと紙器設計も

電車を格納するBOXの設計図面
駆動装置をセットするためのBOXにはEフルートを使用します。車両のカバーを取り外した状態でBOXに入れます。
ボックスに動力となる電車をはめ込む様子
ボックスに動力となる電車をはめ込む様子
ボックスに動力となる電車をはめ込む様子
ボックスに動力となる電車をはめ込む様子
スイッチとタイヤがBOXから飛び出す状態でしっかり固定されます。マジックテープ装着で繰り返し開閉しやすい仕様となります。
ボックスの中に電車を格納した様子
ボックスの中に電車を格納した様子
飛び出しているのは、タイヤ(写真左)とスイッチ(写真右)です。
それぞれ穴が左右対称になっているのは、車両の向きを変えることで時計回りと反時計回りを切り替え可能にするためです!
車輪が飛び出している様子
スイッチのレバーが飛び出している様子

いよいよ仕上げです!

駆動BOXを貼り付けビー玉をセットすれば土台部分の完成です。
回転時の抵抗を軽減するため、ビー玉にはシリコンスプレーをかけています!
ビー玉をはめる用の穴をくりぬいている
ビー玉をターンテーブルにセット
写真の左側が回転するテーブル面の内部です。中心のプラネジで合わせて土台部分と合体させればほぼ完成です。
回転するテーブルの内部と土台
(写真左)最後に抜けないようにプラネジで固定します。(写真右)テーブルの天板には白PETの0.5ミリ厚を貼っています!
完成したターンテーブル
完成したターンテーブル

くるくる回る!?

それでは最後にスペシャル動画を御覧ください!

今日のまとめ

いかがでしたか!?今回は「欲しいものは自分で作ってみよう!」という創作意欲にお付き合いいただきました。当初の目論見通りにはいきませんでしたが、それぞれの材料特性を活かすことで何とかまとめることができました。
色んな材料たちが皆で力を合わせて一つのものを創り上げていく様子はさながら製造業、いや社会の縮図ではないでしょうか。
なんだか話が壮大になりそうなので今日はこの辺で。。。
 
このように、私たちは紙・段ボールのみならず様々な材料を組み合わせたモノづくりも得意としております。
こんなことできるかな?あれにはどれくらい費用がかかるかな?といったセールスプロモーションやパッケージ、その他様々なアイテムに関するご相談はぜひ豊栄産業まで、よろしくお願いします!
 

豊栄産業は「段ボール・紙」を用いたパッケージ・梱包資材の設計~製造納品売場ディスプレイ・販促什器の設計~製造納品ダンボール家具やおもちゃの通信販売インクジェット出力によるスチレンボードや看板資材、小ロットの什器作成を行っている会社です。
お困りごとはぜひ豊栄産業までお問い合わせください。

各種ECサイトにて、ダンボール家具・おもちゃ・帳票保存箱などを販売中!

■豊栄産業株式会社
https://www.howay.com/
本社工場
〒573-0136 大阪府枚方市春日西町2-27-28 
TEL 072-858-2651
FAX 072-858-7803

東京工房
〒111-0054 東京都台東区鳥越2-7-4 ヘブン鳥越1F
TEL 03-5820-7255
FAX 03-5820-7256