みかん箱のタテ・ヨコ比と圧縮強さの関係
こんにちは!
豊栄産業なんでも設計担当の小畑です。
今日は皆さんおなじみ「ミカン箱」の圧縮強度について、知ってて絶対に損はない豆知識!をご紹介します。
それではいざスタート。とその前にひとり紹介しておきます。わたしの助手の「Mr.みかん箱」くんです!今日は私の代わりに彼が話してくれますのでしばしお付き合いを。それではあらためまして、いざスタート。
み、みなさん、只今ご紹介に預かりました、わたしがMr.みかん箱なのね。今日はよろしくお願いなのね。宿命のライバル!箱田段吉に主役に座を奪われ早10年。やっと日の目をみるときが、いや僕の時代がやってきたのね!
では、さっそく本題に入るのね。
書籍「段ボール包装技術入門」
ここに一冊の本があるのね。これは僕のバイブルなのね。五十嵐清一さんという方が書かれたとってもすごい本だから興味のある人は調べてみるといいのね。
今日はこの本の中から僕がいま一番伝えたい「みかん箱を上から見たときのタテ・ヨコ比と圧縮強度の関係」について説明するのね。
今日はこの本の中から僕がいま一番伝えたい「みかん箱を上から見たときのタテ・ヨコ比と圧縮強度の関係」について説明するのね。
みかん箱を上から見たときのカタチ
みかん箱を上から見ると当然四角形だけど、ほぼ正方形のものから長細いものまで色んなカタチがあるよね。
僕たちみかん箱は中身をしっかり保護しながら旅をしたり、ときに長時間お呼びがかかるまで積み重なったまま待機するという忍耐力のいる大切な役目を担ったグレイトスーパーなアイテムなのね!
でも、ぶっちゃけ長時間積み重なったまま待機するのはキツイのね。特に重たいものが入っているときはね。
でもね、よーく見てみると、とっても重たいはずなのに下の方で涼しい顔してる仲間もいるのね!?これって一体どういうことかね??
僕たちみかん箱は中身をしっかり保護しながら旅をしたり、ときに長時間お呼びがかかるまで積み重なったまま待機するという忍耐力のいる大切な役目を担ったグレイトスーパーなアイテムなのね!
でも、ぶっちゃけ長時間積み重なったまま待機するのはキツイのね。特に重たいものが入っているときはね。
でもね、よーく見てみると、とっても重たいはずなのに下の方で涼しい顔してる仲間もいるのね!?これって一体どういうことかね??
みかん箱を上から見たときのタテ・ヨコ比率
もしやこれは、みかん箱の材料と容積が同じでも上から見たときのタテヨコ比率が異なれば支えることのできる重さが変わってくるのでは?まどろっこしいの嫌だから結論から言うとね、タテヨコ比率は僕たちが持ちこたえられる重さに大きく影響するのね。
僕のバイブル著書によると下のグラフの数値結果になるのね。
僕のバイブル著書によると下のグラフの数値結果になるのね。
このグラフはみかん箱を上から見たときのタテ・ヨコ比を一定の周辺長の範囲内で変化させた場合に、箱の圧縮強度にどんな影響が現れるかを実測した結果なのね。
これによるとタテ・ヨコ比は「1:1.4付近が一番強い」ということなのね。この数字を覚えておくと包装設計上非常に役に立つのね!今日のポイントはここなのでよろしくね。
これによるとタテ・ヨコ比は「1:1.4付近が一番強い」ということなのね。この数字を覚えておくと包装設計上非常に役に立つのね!今日のポイントはここなのでよろしくね。
実際に実験してみると!?
これはバイブルに記されていることなんだけど、好奇心旺盛なので僕なりに実験・検証してみるのね。
今日はあいにく弊社の段ボール圧縮試験機がメンテナンス中なのでオリジナルの方法で実験するのね。
今日はあいにく弊社の段ボール圧縮試験機がメンテナンス中なのでオリジナルの方法で実験するのね。
コートボール400g/㎡で作ったみかん箱のできるだけ中心に重しを載せていくとどうなるか!?段ボールではないけれど上のグラフのタテヨコ比は反映されるのか!?これはすごく興味深いよね。
こんな風に重しを載せてどれだけの時間耐えられるかの実験なんだけど、予定通り?やはり1:1.4は強かったのね!
きっちり正確に重しを箱の中心に積み上げられてはいないのでグラフと符合する結果とはならなかったけれど、1:1.4の比率から遠ざかるほど弱くなる結果が出たのね。
それはそうと、今日一番の驚きはコートボールさんが思ってたよりも遥かに強いってことなのね!!たまにつるむ事あるんだけど、新たな一面を発見できたのね。それでは僕はこのへんで失礼するのね。また梱包ネタのブログでお会いしたいのね♪
今日のまとめ
いかがでしたか!?今回はみかん箱の強度に関する豆知識についてMr.みかん箱くんに説明してもらいました。
世の中には黄金比なるもの(1:1.6180339887・・・)がありますが、それとは符合しなかったですね。
世の中には黄金比なるもの(1:1.6180339887・・・)がありますが、それとは符合しなかったですね。
さしずめ「1:1.4」はみかん箱の圧縮強さにおける黄金比といえるのではないでしょうか。
このように、私たちは「実験・検証の結果から導き出した答え」を設計に落とし込んだものづくりに日々取り組んでいます。こんなことできるかな?あれにはどれくらい費用がかかるかな?といったセールスプロモーションやパッケージ、その他様々なアイテムに関するご相談はぜひ豊栄産業まで、よろしくお願いします!
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