段ボールシート割れ防止について｜割れを防ぐためにできることは？木型に貼り付けるスポンジとは？

こんにちは、豊栄産業1課製造の豊です。
今回は段ボールをトムソン抜きした際に発生する「割れ」について、当社での対策をご紹介いたします。

割れについての記事はこちらをご参照ください↓
■トラブル発生｜段ボールの割れによる不良品が発生！原因は？対策は？

段ボール抜き割れ対策のご紹介

少し専門的な、お話になります。

弊社は大型な抜きのケースができます。(刃渡1480ｘ2480）

大きな段ボール抜き加工の為、罫線の割れが発生しやすく、対策に時間を費やしています。

シート割れ防止対策について

A・Bの割れ対策は罫線に対しての対応になります。

Aの場合、罫線に近い部分だけ強く潰し(一部シートが薄くなる)外に向かって潰しを軽減していきます。この場合罫線に対しての割れは軽減しますが、罫線が少し弱くなります。

Bの場合は潰す範囲を広くしAとは逆で罫線に向かって潰しを軽減しています。この場合Aに比べると割れのリスクは残りますが、罫線少しでも強く出したい(折れやすく)場合に使います。

C・Dの割れ対策は穴抜きの部分や手穴の部分に対しての対応になります。

Cの場合、穴の周りを広い範囲を潰す事で割れを軽減させています。

周囲を囲むスポンジ（濃い緑)の対応は自社対応ではなく、木型屋さんでの対応になります。

Dの場合は手穴の罫線近くを残した状態で刃物の周りだけを広い範囲で潰します。

Eの割れ対策は刃物部分（沿い目部分の刃物）での対応になります。

Eの場合は従来のスポンジより範囲を広く潰し割れを軽減する対応です。

割れ対応のスポンジの種類

B・Eのスポンジがキャタピラになります。

■キャタピラ硬質

厚み１０㎜・７㎜を使用します。

■キャタピラ軟質

厚み１０㎜・７㎜・５㎜を使用します。

C・Dのスポンジが平のスポンジです。

厚み10㎜・７㎜・5㎜の種類を使います。

Aのスポンジはコルクに近い硬さのゴムのような物になります。

種類は2種類でスポLW5.5と4.5の2種類です。

■使用部位

刃物の部分には厚み１０㎜の物を使用し罫線の部分は１０㎜以下のスポンジを使用

できる限りの割れ対策ロスを軽減し、時間をかけて、無駄をなくす努力をしています。

ただ、割れ対策をするあまり、たくさんのスポンジ等を使用するのは、エコに反していると感じますので、適切な個所に適切な量を使用することが大事ですね。

豊栄産業は「段ボール・紙」を用いたパッケージ・梱包資材の設計～製造納品、売場ディスプレイ・販促什器の設計～製造納品、ダンボール家具やおもちゃの通信販売、インクジェット出力によるスチレンボードや看板資材、小ロットの什器作成を行っている会社です。
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