ブレンダーペーパーモデルの機能で展開図を作成する(9)|断面図を立体にする手法
ここまではブレンダーで画いた立体をペーパーモデルの機能で展開図に展開して2次元CADに取り込む手法を紹介してきました。
ここでは2次元CADで画いた断面図をブレンダーに取り込んで立体にする手順を紹介します。
ブレンダーに取り込んだデータが80%に縮小されるので、先にお伝えしておきます。(原因や理屈は不明です)
断面図をブレンダーに取り込んで立体にする手順
2次元CADで画いた断面図と側面図です。
これを基に立体化します。断面図だけをEPS出力して、イラレに取り込みます。
イラレにEPSを取り込んだところ、パスが3分割されていたので、パスを連結して1つのパスにします。
2個のパスを選択、アンカーが選択重なっている部分を選択して、右クリして連結します。
次は残りのパスの両端をそれぞれ選択して、2か所を連結させます。
パスが1つになったら、ファイル>書き出し>書き出し形式 ファイルの種類をSVGにして書き出します。
ブレンダーを起動して、ファイル>インポート>Scalable Vector Graphic(.svg)をクリックします。
開くsvgファイルを選択して(ここではRR)インポートします。
取り込んだしたオブジェクトをドラッグします。オレンジ色になる。
オレンジ色になった線をクリックします。黄色になる。
オブジェクト>変換>メッシュをクリックして、オブジェクトをメッシュに変換します。
編集モードの線選択でメッシュに変換した線を選択します。
頂点から新規辺/面作成をクリックして面を作成します。
右上のオプションのすぐ下の<をクリックしてトランスフォームを引っ張り出します。
作成した面のサイズXが480ミリ、サイズYが280ミリとなっています。
元のサイズの80%になっています。
面のサイズが縮小されてしまったので仕上がりサイズに基づいて修正します。(寸法X=600ミリ、Y=350ミリ)
出来上がった面の中心がゼロになるよう移動させます。
現状の位置から移動量を入力します。X=ー300ミリ、Y=ー175ミリ
編集モードの面選択で面を選択します。
押し出しツールで黄色い+を上にドラッグします。
押し出し量を800㎜にします。
オブジェクトモードにして、追加>メッシュ>平面をクリックします。
オブジェクトモード>追加>メッシュ>平面を選択し、平面を追加します。
トランスフォームで平面の位置を下から800ミリ(Z=800)に移動させます。
平面のサイズを600x350にするため、寸法Yを350ミリに変更します。
編集モードの線選択で面の正面側を選択してます。
移動ツールをクリックして移動距離をZ=ー200ミリにします
編集モードで斜めなった面を選択し、押し出しツール黄色の+をドラッグして押し出します。
切り取りたい部分が隠れるまで押し出します。
上部を分割するための平面を押し出すことができました。
次は上部が斜めになるよう分割させます。
モデファイヤー(スパナーアイコン)を押してモディファイヤーを追加>生成>ブーリアンの順にクリックします。
カーブ(Curve)を選択してオブジェクトに平面を選び、ブーリアンの差分オブジェクトを選んで、適用を押します。
ブーリアンが実行できたので、平面を選択しXキーを押し、削除します。ほしい形が出来上がりました。
Export Paper ModelをクリックしてSVGファイルをが出力します。
SVGファイルをイラレに取り込みEPS形式で書き出し、CADに取り込みます。
過去のブレンダーの記事はコチラをご覧ください↓
■ブレンダーペーパーモデルの機能で展開図を作成する(8)|曲面に円筒状の穴をあけた時のフィットカーブ
■ブレンダーペーパーモデルの機能で展開図を作成する(1):使用方法を解説!初期設定編
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