関西最大のカッティングマシン トムソン

関西最大カッティングマシントムソン
パッケージ事業部の増子です。
前回は、小ロット対応用のカッティングマシンを実際に操作した時のお話をさせて頂きました↓
引く手あまたの段ボール箱
豊栄産業のカッティングマシンが大活躍中(^^)v

今回は、豊栄産業の柱となる、『トムソン』をご紹介します。

トムソンとは?木型とは?

その前に、そもそも『トムソン』って何でしょうか?
トムソンとは、木型を使って様々な形に型抜きをする機械です。
段ボール以外の素材も型抜きできます。
型抜きクッキーを作るイメージをしてもらえばわかりやすいかなと思います。
クッキーを作るときの型が木型になります。
木型とは、木の板に刃物を取り付けたもので、この木型を機械にセットして、段ボールシートを型抜きします。
型抜きするだけではなく、穴をあけたり、罫線を入れたり、ミシン目を入れることもできるんです。

関西最大級!豊栄産業のトムソンスペック

それでは、豊栄産業の柱となる、『トムソン』をご紹介していきます!

< 豊栄産業のトムソンの特徴 >
■シート寸法:最大1500(巾)×2500(流れ)
■刃渡り寸法:最大1460(巾)×2460(流れ)

■落丁木型の使用が可能

詳しくは、こちらの記事もご覧くださいね↓
西日本最大級!?大型トムソン機

とにかく大きいトムソンで、日本国内で持っている会社さんも少なく、大きいものを1枚で抜きたいお客様に非常に重宝されています。

加工前のセッティング

トムソンの写真
こちらが本体の一部になります。本体から2つ突き出てる黒いものがありますが、これは何でしょう?
もっと近くによってみましょう。
トムソンの写真2
こちらの画像には黒い板がありますね。
これは、『 チェース 』といって木型を載せる土台になります。
上の画像の黒く突き出ているものは、チェースを支えるものだったんですね。

このチェースに木型を載せ固定し、木型の調整をします。
調整を終えた後、上から圧力をかけて抜いていくため、木型を取り付けたチェースを反転させて本体へ挿入しセット完了です。

セット完了後、加工の様子

セットが完了したらシートを加工していきます。
どのように加工されるのか、動画をご覧ください。
抜く前の平らなシートを挿入口へ一枚ずつ入れていきます。給紙と言います。
平板だったシートが木型で抜かれて出てきました。排出といいます。
この後に ばらし作業 を経て完成品になります。

シートを流すだけではない?!熟練オペレーターの微調整で良品を仕上げます!

おわかり頂けましたでしょうか。
「なんだ、木型をセットしてシートを入れていけば簡単にできるんだ!」なんて思いませんでしたか?え?思ってないって!?
私はそう思っていたのですが、実は、簡単ではなかったんです。

トムソンに限らず、全ての加工の工程でシートの通紙作業が行われます。

トムソン以外の工程では、シートを表向きにして通紙作業を行いますが、トムソンの工程では機械の構造上、シートを裏向けて通紙作業をする必要があります。

この裏側で作業をするということも簡単ではないことの一つです。
 
更に、弊社が設備している機械は一般的なサイズよりもワンサイズ大きいのですが、その中でも弊社のトムソンは
関西で最大のトムソン
になります。
他にはない機械になるため、習得していくための情報収集も大変なんだそうです。
 
リピート商品でさえも、毎回毎回調整内容が異なるのが、このトムソンの特徴です。
 
どの機械でも、機械を扱うオペレーターというのは沢山の知識が必要となりますよね。
ただ機械を使って作業をすればいいってものじゃないですもんね。

製造部のトムソン職人・オペレーターのY氏との一コマ

5人がこぶしを突き合わせている
今回、この記事を書くにあたりトムソンを担当している製造部のY氏に作業について教わったのですが、話を聞くと、ほんとに職人だ!!と感嘆しました。

Y氏は、トムソンのオペレーターとして20年のベテランです。
大型トムソンの工程が立て込んでいる時も「俺を何やと思ってんねーん!!」と言いながらも「やらなあかんねやろ」と言っていつも納期に間に合わせてくれる
優しくて、ある角度がロバート・デニーロ似の男前なY氏なのです。
業務のわたしは本当に助かります。有難うございます。
 
ここで、Y氏のエピソードを一つ。
最近入社されたベトナムの方から、「 外人かと思いました 」と言われたそうで「 オレ、外人に外人って言われてん 」 と めちゃめちゃ関西人なY氏に大笑いしました。
 
楽しい会話も折り込みながら、忙しい最中に教えて頂きありがとうございました。 
 
熟練者の退職や人材不足の問題がでてきている中、弊社の柱となるトムソンの技術職を
数年前から、若手へと受け継いでいっています。
職人技は、言葉では伝えられない人間ならではの感性のなすところだとわたしは思っています。
Y氏もまだまだ現役ですが、製造部の若手ホープK氏へ伝えている姿は、現代人が忘れかけている大切なものを思い出させてくれます。

豊栄産業は「段ボール・紙」を用いたパッケージ・梱包資材の設計~製造納品売場ディスプレイ・販促什器の設計~製造納品ダンボール家具やおもちゃの通信販売インクジェット出力によるスチレンボードや看板資材、小ロットの什器作成を行っている会社です。
お困りごとはぜひ豊栄産業までお問い合わせください。

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