2022年度温室効果ガス過去最低を記録|日本の温室効果ガス削減の取り組みと目標達成への道
こんにちは、豊栄産業1課製造の豊です。
環境省は2024年4月に、2022年度の日本の温室効果ガス排出量についての報告を発表しました。
CO2換算で排出量は11億3500万トンでしたが、森林などによる吸収量5020万トンを引いた実質排出量は10億8500万トンでした。これは、基準とする2013年度の排出量14億700万トンと比べると、22.9%の減少となり、過去最低を記録しました。
吸収量とは?
植林、農地管理、都市緑化などの活動によって、温室効果ガスを削減・吸収した量を吸収量といいます。
これらは、国が定めた地球温暖化対策計画などに基づいて計上されます。
今年度から、新たにブルーカーボン生態の一つである海草藻場と階層藻場の合計約35万トン、さらに製造時にCO2を固定したバイオ炭を使用する環境配慮コンクリート4種の合計約17トンの吸収量も加えられています。これらの算定は世界で初めてだということです。
日本は2050年に温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルを目指しており、その前段階として2030年度に2013年度比で46%減の目標を掲げています。
今回の発表で、環境省は過去最低となった2022年度の数値を含め、これまでの減少傾向をこのまま維持できれば、8年後の目標達成や実質ゼロへの到達が可能な軌道に乗っていると述べています。
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