板紙(厚紙)のあれこれ、豆知識
「紙」と言うと皆さんはどんな紙を思い浮かべるでしょうか?
ひとえに紙と言っても世の中にはたくさんの紙が存在します。
今回はそんな中でも厚手の紙、「板紙」について簡単にご紹介したいと思います!
印刷業界の皆様には当たり前の知識と思いますが、よろしければお付き合いください!
板紙(厚紙)の初歩的なあれこれ、
紙の中でも特に厚みがあるものを板紙(厚紙)と呼びます。板紙の中でも主に3種に分類され、紙器用板紙・雑板紙、そしてHOWAYの1番得意とする段ボールも多層構造の板紙になります!
今回はパッケージや販促ツールなどに用いられる「紙器用板紙」を解説をしたいと思います。
1.サイズについて
板紙の寸法(サイズ)には規格があるのはご存知でしょうか?
一般的に流通量が多いサイズは下記となります!
- 四六判 ◆788x1091
- L判 ◆800x1100
- K判 ◆650x950
他にもM判、S判、F判、A倍判、菊判など 、、種類は多岐に渡ります。
規格寸法内に多丁付けし、なるべく使う紙の量を減らしコストを落とすのが印刷・紙器の一般的な作成方法です!
また、既成サイズの板紙を必要に応じて半裁(半分にカット)や四裁(1/4)など断裁を行い、制作物のサイズに適正な寸法にて印刷や後加工を行うこともあります!
2.連量、厚みについて
板紙の数え方などについて皆さんはご存じでしょうか?
まず、紙の重さを表す方法に「坪量」と「連量」の二種類があります。
「坪量」とは板紙 1m² 当たりの重さのことで「g/m² 」で表します。
そして、先ほど紹介した規定のサイズにカットされた薄紙1,000枚で1連と呼び、
板紙(厚紙)だと100枚で1ボード連と呼びます。
「連量」とはそれぞれ1連 あたりの重さのことで「 kg 」で表します。
紙の厚みを知るための目安にもなる重要な単位になります。
連量は、少数点第一位を「2捨3入/7捨8入」して0.5Kgの単位で表示します。
また号数という表示もあり板紙での呼称で「50g/㎡を1号とし50g/㎡ごとに1づつ加算された数」です。
コートボール 310g/㎡
コートボール 6-2号
コートボール K判 19kg
呼び方は違いますが、それぞれ同じ紙を指します!ややこしいですね、、
ちなみに紙の厚みは号数に「0.065」の定数を掛けた数値が、おおよその厚みになります!
例)6-2の紙厚
6.2(号数) x0.065 = 0.4mm(0.403)
3.費用について
ホイル紙や特殊加工紙等の取引など、紙の種類によってはkg単価ではなく、枚単価にて取引されることもありますが、通常の厚紙の費用については基本的に1連からの求め方となります。
上に挙げたコートボール6-2号を例えとして算出してみます。
例)コートボール 6-2号 ※kg単価130と仮定
連量 x kg単価 = 1連(100枚)
↓
コートボール 6-2号 ※kg単価130と仮定
0.65x0.95x0.31=0.191425→19kg
↓
19kgxkg単価130=¥2,470(100枚)
¥24.7(1枚)
紙1枚の値段出すのになんだかややこしいし、めんどくさいですね。。
HOWAY SP事業部では、印刷や表面加工、そのほか後加工を考慮し、紙予備を踏まえた適正な見積と手配を心がけております!
皆様に代わってしっかり算出いたしますのでお見積もりなどお気軽にお問い合わせ下さい!
今回は板紙(厚紙)のあれこれをご紹介いたしました!
今後もみなさんの参考になるような情報を定期的にお届けいたしますのでまたお付き合い下さい!