印刷における「ゴースト」って幽霊ではないお話
こんにちは!豊栄産業SP事業部の小林です。
本号は印刷の「ゴースト」についてご紹介致します。
ゴーストって?
ゴーストといえば幽霊や亡霊を意味する英語の単語ですね。
印刷における「ゴースト」ってご存じですか?印刷、インキの流れ方向に沿ってのデザイン・絵柄がほかのデザインのインキ濃度に影響を与え、濃淡を発生させてしまう事象のことを指します。
あるはずのない濃淡が発生する。まるで幽霊のような現象になることから「ゴースト」と呼ばれているようです。
こんなイメージです
ゴーストは、クワエ側で消費するインキとクワエ尻で消費するインキが隣り合わせで極端に違う場合に発生します。起こり易いのはベタの中に白抜きがある場合、上下でベタの面積に極端に差があるときが多いです。同じベタのはずなのに濃度差が生じてしまいます。
文面で説明してもピンとこないと思いますので、簡単に図でみていきます。
こんな感じでインキの流れに対して、著しくインク密度が偏ったデザインであればあるほど、ゴーストが発生し易くなってしまうんですね。
対応策は?
下記のような対策があります。
段吉くん(牛)も、このようにモゥしております!
しかし印刷物の仕上寸法が紙の面積ギリギリであれば捨てベタを付けることが出来ないシーンもあります。他の対応策としてはインキと水の供給状態を良くするなど・・・。ですが印刷工程で製版上と機械側の工夫でゴーストを完全に回避することは非常に難しく、オフセット印刷課題の1つです。
ご参考になりましたら幸いです。
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