背の高い看板をシャキッとさせる方法って!?|什器の顔となるボードを美しく保つ方法
こんにちは!
豊栄産業なんでも設計担当の小畑です。
突然ですが皆さん、「紙は生き物」って言葉を聞いたことありますか!?紙は空気中の水分にとても敏感に反応するので、伸縮は当たり前、まるで生きてるかの如く!でも、普段の生活ではあまり意識することないですよね。
ところが一方で、私たちのように紙や段ボールを生業にしている企業にとって、この「紙は生き物」は悩ましい問題なのです。
その代表的なものに紙の伸縮による印刷物と抜き型とのズレがありますが、今回取り上げるテーマはもう一つの問題である段ボールシートの反りと関係があります。
「反りの影響を軽減または反りにくくする方法とは!?」 。。。それでは、いざスタート。
面積が広いと歪みが目立つ
店頭ディスプレイの中でシートの反りの影響を受けやすいものの1つに販売什器上部に付いている看板(トップボード)があります。
大きさは様々ですが、注意が必要なのは看板自体の背が高いもの。
最初に設置した時はまっすぐでも、売場の湿度や空調の影響を受け前屈みにお辞儀してしまうことも。。。
以下、そうならないための紙器設計での回避方法を見て行きましょう!
オーソドックスな方法
先ずはよく使われる手法として、下図のように看板両側面に三角または四角の反り止めが付いていて、それが什器本体と看板との境界線よりも下に伸びているタイプです。この方法は効果的なのですが、反り止めが背面に飛び出すのでピタッと背中合わせでの設置には向いていません。
背面が飛び出さないタイプ
今回試しに背面側ではなくマチ幅分前に出るタイプを作ってみました。丁番パーツの厚み分は背面に出ますが良さげな感じです!
下の写真のように丁番にマジックテープをセットすれば看板が着脱可能になるので、イベント需要もカバーできますね!
反り軽減の効果やいかに!?
180°折り返して貼ったもの(写真左)と背面が飛び出さないマチ幅ありタイプ(写真右)で比較検証します。
変化が分かり易いように、看板に2本のフックを付けて重しを吊り下げます。
看板サイズ:(高さ)500ミリ (幅)300ミリ (マチ幅)6ミリ・写真左/20ミリ・写真右
フック1本あたり約500g、合計約1kgの荷重が掛かると一目瞭然の差がつきました!!
更にパワーアップさせたい場合は!?
①正面下部を下に伸ばす(写真左)または、②両側面のマチ幅を手前に伸ばす(写真右)と安定感が増します。
まだまだ!という場合は①+②ですね。
ただし、いずれの場合も最上段の内寸を圧迫するので、奥行きにサイズ制限がある場合は注意が必要です!
今日のまとめ
いかがでしたか!?今回は背の高い看板を題材に紙の特性のひとつである【反り】について見ていただきました。
高さ500ミリの看板に対し、厚み6ミリ 対 20ミリの対決と考えたとき、その差はわずか14ミリ。
しかし、この僅かな差がここまでの大きな違いを生みました。今後も僅かな差を大切に日々精進して参ります!
このように、私たちは紙の特性を考慮した設計・製造を基本に様々な紙製品に対応する企業です。
こんなことできるかな?あれにはどれくらい費用がかかるかな?といったセールスプロモーションやパッケージ、その他様々なアイテムに関するご相談はぜひ豊栄産業まで、よろしくお願いします!
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