段ボールを罫線で折ると
こんにちは。東京支社総合企画部の池田です。
主に段ボール製什器やディスプレイの設計と、サンプルの試作を担当しています。
今回は段ボールについて少し、掘り下げをしたいと思います。
今回は段ボールについて少し、掘り下げをしたいと思います。
段ボールを罫線で折ると・・・
段ボールの種類(段種)はAB段(W段)、A段、B段、C段、E段などがあります。
罫線で折ると外側に厚みの約1/3広がり、内側に厚みの2/3狭くなります。
段種により厚みが異なると、その厚みに影響される寸法での計算が必要となります。
つまり、同じ展開図で厚み違いの段ボールを製造すると・・・
厚い段種の場合は内寸が狭く(きつく)なり、薄くなると広く(緩く)なります。
箱寸法の説明に入る前にいくつか基本事項を説明しておきましょう。
A式箱の説明
段ボール箱と言えばこれいうほど定番のA式外装で各部の名称を表記しました。
縦罫線、横罫線は山折り線です。
箱にするとき、最初に折りこむ方を内フラップ、後から折る方を外フラップと言います。
箱の強度を保つために縦段目となっています。
段ボールの寸法表記
- 内寸法
箱に入れる内容物の外形寸法です。
内容物を入れる向きで長さ、巾(幅)、深さ(高さ)に該当する寸法が変わるので注意して下さい。
- 伸ばし寸法
罫線で折った時に内側に影響する寸法のことで、厚みの約2/3と覚えておくとわかりやすいです。
コの字に折った時は両側から影響するので伸ばし寸法は2倍の必要となります。
- 罫間寸法
設計寸法や展開寸法とも言います。
内寸法に伸ばし寸法を加えた数値が罫間寸法となります。
商品の出し入れが容易になるよう、さらに隙間寸法を加えます。
四角くて硬いものは手の指が入るくらいの隙間が必要です。
内容物が重い時はキャリーパーツを入れた方が出し入れしやすくなります。
- 外寸法
内寸法に段ボールの厚みを加えた寸法になります。
長さと巾(縦横)は厚みの2倍、深さは厚みの4倍を加えます。
箱寸法
長さx巾(幅)x深さ(高さ)と表記します。
蓋から底までの寸法なので深さと覚えておくといいかもしれませんね。
また、底面の縦横のうち長いほうの数値を長さとします。
段種別伸ばし寸法
内外フラップの段差
蓋とフラップ、外フラップと内フラップの重ね合わせによる箱のゆがみを解消させたい場合は、
内外フラップの段差を適用して解消させます。
段種による段差寸法の数値は罫線別伸ばし寸法の表を参照してください。
注:段ボールの厚みは、表ライナー、中芯、裏ライナーの構成によって微妙に異なります。
段ボールに関しては専門用語が多いので一気に説明してしまうより、ある程度小出しにした方が
読んで頂ける方にもわかりやすいかと思いますのでいったんここまでにします。
また私の記事で取り上げる予定なので引き続きお付き合い頂ければ幸いです。
段ボールに関しては専門用語が多いので一気に説明してしまうより、ある程度小出しにした方が
読んで頂ける方にもわかりやすいかと思いますのでいったんここまでにします。
また私の記事で取り上げる予定なので引き続きお付き合い頂ければ幸いです。
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