設計のヒント その2 コップの展開図
こんにちは。豊栄産業東京支社 総合企画部の池田です。
主に段ボール製什器やディスプレイの設計と、サンプルの試作を担当しています。
前回に引き続き今回も設計に関するお話、製図の際のちょっとしたコツをお話します。
今回は紙コップの様な形状の展開図の書き方です
側面図を描いて面の数を0で実行すれば展開図が書けちゃうCADもあります。
そんな便利なツールが無くても描ける方法で描いてみましょう。
無いから描くしかないとも言いますが・・・
円錐の展開図
まずは、基礎となる円錐の展開図を書いてみましょう。
1.円錐の側面図を描きます
3.底面部分の円を描き円周を測るか計算します
円周=直径*3.14=200*3.14=628
- 中心角で切り分け、不要な線を削除します
2.頂点から側面長を半径とする円を描きます
(側面長223.61)
4.比例式を使って中心角を割り出します
360:中心角=1404.9633:628.3189
中心角=360*628.3189÷1404.9633
=160.9969≒161
中心角が161°になる線を描き加えます
- 展開図です
紙コップ形状の展開図。
- 紙コップ形状の側面図を描きます
- 両側面の辺を交点まで延長します
5.比例式を使って中心角を割り出します。
360:中心角=2590.6262:628.3189
中心角=360*628.3189÷2590.6262
=87.3128≒87.3
中心角が87.3°になる線を描き加えます
- 展開図です
- 底面、天面となる円を描きます
- 頂点から斜面上端を半径とする円を描きますさらに斜面下端を半径とする円を描きます
- 中心角で切り分け、不要な線を削除します。
比例式は中1の教科書で習う数学だそうです。
比例式 A:B=X:Y
外項の積と内項の積が等しい(たすき掛け)ので、AY=BXとなります。
今回の事例に合わせると、円周:円弧=360°:角度となるので、
円弧*360°=円周*角度となり、求めたい角度は円弧*360°/円周で計算できます。
その他設計のヒントシリーズははこちら↓
■設計のヒント その1 とんがり帽子を角R
■設計のヒント その1 とんがり帽子を角R
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